読了「暇と退屈の論理学」
何をしてもいいのに、何もすることがない。だから、没頭したい、打ち込みたい・・・・・・。でも、ほんとうに大切なのは、自分らしく、自分だけの生き方のルールを見つけること。どうも、この文章だけ見ると、自己啓発本的な気もしなくもありませんが、そんなことは全くありません。
前回読み終わった小谷野敦の「退屈論」より、読みやすかったです。まぁこの本があったおかげで、ハイデッガーやその他の哲学者の名前も素直に入ってきた気もします。
各章ごとに歴史や経済、現代の暇と退屈を論じており、特に第二章の「定住革命」の項は本書と関係なくもっと読んでみたいと思いました。機会があれば読んでみたい。
結構分厚い本でした。久しぶりにこんなに分厚い本を読みましたw
要約すると、第二形態の退屈を生きていかねばならない我々は、あらゆる退屈に晒されるが、そこに何もないわけではない。食の楽しみ、絵画や映画の楽しみなど、それらの楽しみを味わうためには楽しむ能力を訓練しなければならないと。それは教養であったり、知識であったりするわけです。
退屈しのぎも、それを知らないと出来ないわけですから。
人生全てが楽しめたら、退屈しないもんね。
by 通販最速検索 at 2013/02/26
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