鋸山で歴史を目撃するよ その2
その1からのつづきになります。
写真は石切場。上の方から切り出して、どんどん深く掘ることで、このような断崖絶壁ができたらしい。80m近い断崖になっているが、切り出しは山頂から始め、少しづつ切り出していったらしい。切り出しは江戸時代に遡り、ツルハシなど手作業で切り出しており、戦後になってやっと機械化されていったらしい。
そのため、時代の移り変わりとともに、石に刻まれた切り後もツルハシからチェーンソーの切り跡に変わっており、凄いの一言です。
石切の終焉は昭和57年らしい。当時の機材が放置され、朽ち果てていく様は廃墟好きにはたまらないのかな。
廃墟を撮るなら、トイデジでしょうと、デジタルハリネズミで撮影してみた。やっぱり味があってよい(自己満)
昭和35年から6年の歳月を掛けて彫刻された「百尺観音」でした。ひえー、凄い迫力ですね。
そして、目指すは「地獄のぞき」である。石切場から突き出した一角は異様でもある。
先端に行くつもりでいたが、団体の観光客が結構な行列を作っていたので、それに並ばすに軽く散策して退散。
後は下山だけである。登りは「車力道」を通ったので、帰りは「関東ふれあいの道コース」
このルートは半分以上がこのような石段になっていて、登りで通るとちょっと心折れそうな感じ。下山をこのルートにしてよかったなと思いながら、一段一段降りて行きました。所要時間は30分とあったけど、20分弱で下山して、最初の三叉路へ。
石切場が見えるところまで降ってきての1枚。鋸山自体は329mの低山ですが、そこから石を切り出していたのかと思うと、ほんと凄いの一言だよ。
車を駐めていた公園で、お山で飲みそびれたコーヒーを淹れ、行動食にと思っていた粒あんパンで疲れを癒す。
初めて鋸山を歩いたけど、思っていた以上に深かった。人の手だけで作り出した断崖絶壁。江戸時代から脈々と続き、つい30数年前まで普通に石を切り出していたこと。この記事を書くのに色々とネットで見てみると、私が登った北側だけでなく、南側にも知られていない石切場があるみたいだし。
房総半島の大したことない低山だと思っていただけに、予想に反して大きな収穫になった。これを契機に、名山にこだわらず、いろいろな山に登ってみたいと思いようになったな。
次のお山はどこにしよう。
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